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シロギスの観察  【2010/06/08UP】

※ここに記載した内容はあくまでも「シロギス好きおやじ」が興味本位で綴った
個人的なものでありますので、その点をご理解の上お読みください。


仕事柄、シロギスをさばく機会が多々ありますが、数や大きさ、卵や白子の状態は、釣れた場所や潮回りなどでかなり違いがあります。今年2010年の投げ釣りでのシロギスの釣果は6月に入っても低迷気味です。しかし、キスの卵と白子の状況から見ると、毎年6月の2週目を迎えたころ良型が接岸し『小爆』を繰り返すそんな状況も期待できそうな感じがします。

シロギス

■2010年6月上旬のシロギス




私が営んでおります地魚料理店『漁や』では、SKC(湘南釣り倶楽部)メンバーや、船宿関係者の方々のご協力のもと、新鮮な『シロギス料理』のご提供をいたしていおります。おかげさまで、大量のキスをさばく機会が多く、先週200匹程処理した時にはあまり確認できなかったのですが、いよいよ目立ち始めてきたキスの卵・白子の様子についてご報告いたしたいと思います。





 15〜24pのキス150匹をさばいてみると…

5月末にはあまり確認できなかったキスの卵と白子がかなり成熟してきました。
群れの違いによるものなのかどうかはわかりませんが、私の受けた感じでは東寄りで釣れたキスの方が卵も大きかったようです。

サイズ…15〜24センチ / キスの数… 約160匹 / 釣り場所…江ノ島〜茅ヶ崎沖


 

■白子に関しては、成熟度はまだまだといった感じでした。しかし5月の末には極細サイズだった白子よりもかなり膨らみ始めてきたのは確かです。どのくらいの大きさになったら生殖可能になるのかはよくわかりませんが、この大きさではたぶんまだだと思います。この白子が大きくなってくると、本格的な産卵期を迎え接岸し「爆釣期」を迎えるのではないかと推測しています。

 
 

 


■卵は、先週よりもかなり大きいものが目に付きました。大きいものでは、最盛期のサイズに近いものもありました。
個体の大きさによる卵の大きさとしては、体長が大きいから卵が大きいという事はなく、かえってその反対に近い傾向がありました。
大きいものは既に1度目の産卵を済ませた可能性が大いにあります。この時期に生まれたものが秋に束釣りを楽しませてくれる「ピンギス」になるのだそうです。

 

 
 
※オスとメスの割合については、♂…約70匹、♀…約90匹でした。


 ※ここに記載した内容はあくまでも「シロギス好きなおやじ」が興味本位で綴った個人的考察であります。