超高感度

遠投用Y天秤 を作ろう!

市販天秤を超遠投用逆V天秤へ!



フレーム


■用意するもの
  • お好みの市販天秤
  • 改造ペンチ又はラジオペンチ
  • ニッパー
  • ステンレス用半田ごて
  • ステンレス用ハンダ(すず60%)
  • ステンレス用ハンダ付け促進剤
  • ステンレス線(#30位が使いやすい様です)
  • 半だこて台
  • ステンレス用ヤスリ
  • 必要に応じステンレス線(0.8〜1ミリ)
 
※改造ペンチについて
DIY等の市販ペンチを改造しました。
先端部はミニルーターなどを使用し大まかにカットします。その後金属ヤスリで
加工処理します。先端の経は、天秤本体の輪になる部分の大きさですのであまり太すぎても細すぎても具合が悪いので、好みで調整します
※「改造ペンチU」 公開いたしました(2008/12)




■アームのカット
まず、天秤から出た2本のステンレスの中心に近い方を残し一方を使用時の状態に曲げ、根本からカットします
切り口が綺麗にならなかった場合は、後でヤスリをかけるか、ハンダをつければOKです。
フレーム


  ■トップのカット
私の場合は用途、重さによって標準で6〜8.5センチ残してカットしています。あくまでも遠投時の空気抵抗を少なくする為ですので、もとの長さでOKの方の場合は省略して下さい。


 


■リングを作る
道糸につなげるリングの部分を作ります。ラジオペンチだと力が入りにくいので、自作の改造ペンチが威力を発揮します。私の場合道糸直結ですので道糸が通しやすい様に少し大きめのリングにしています。(上はカットしたもとの物)
曲げる前にシモリなどを入れ色分けすると、オモリの号数を確認するのが大変楽です。
ウッド系のウキ材を入れたタイプも試作中です。



■アームの取り付け
最初にカットしたアームを#30位のステンレス線で固定します。位置は大まかでかまいません。1センチ程巻き付け、二股側に挟み込み5ミリ程残しカットします。メーカーによりアームが太かったり、短かったりする時は市販のステンレス線(0.8-1ミリ)を使用します。



  ■アーム位置の調整
袖側は、スライドできますので、オモリを持って好みの位置にずらします。仕掛けのリングは、オモリ本体より外に出ることが大切です。
この場合ステンレス線で固定した部分が抜けてしまう様でしたら強度上巻き直す必要があります



■ハンダ付け
先端リング部分とステンレス線を巻いた部分をハンダ付けします。




■完成
左の写真は二股より上(力糸を通す側)が多少長い場合です。
この状態ですとからみ等のトラブルが多くなる傾向がありますので注意して下さい。
長すぎると思った場合はカットして再度リングを作りバランスを調整して下さい。
下の写真が長さを詰めて調整したあとの完成天秤です。このくらいがベストです。
市販されているラムダなど上のリング下からすぐにアームが出たの形状(一般的にいう「逆V天秤」)にすると 全体を詰めてある為か、力糸が二股の間に入ってしまう事が多くなります。    

■ 応用編

バネ天秤【試作A】
■応用パターン
遊動型ならL天秤にすれば簡単にすむ事かもしれませんが、あくまでも【逆Yタイプ】の天秤にこだわってみました。
上でご紹介した天秤にクッションを入れる場合もありますが、短い仕掛けを使いたい時には仕掛けの長さを20〜30センチ短くできる事になります。仕掛けがどちら方向へ持って行かれたとしてもクッション性が発揮されます。
実釣では中-大型のキスには割と有効でしたが、ピンギスなどは食い込みがイマイチ…といった感じでした。
バネ天秤【試作B】
■応用パターン
上のタイプの試作B型です。
アーム部分がオモリ方向へ引かれた時のみクッション性が生まれますので、わりと速めのサビキ釣りに効果が期待出来ます。
実釣ではAタイプよりも効果がイマイチといった感じでしたが、昨年(2007年秋)に波口にヒネサイズが寄ってきた時に、通常天秤よりも食い込みの良さとアタリの鮮明さに効果がありました。

スローサビキ用 遊動【Y】天秤
■応用パターン
左の写真では、ナツメオモリを使っていますが、このような天秤とオモリを分割したタイプも実釣では使っています。中速サビキでは潮の影響や、砂地の堅さなどでサビキ感に問題がある場合もありますが、超スローサビキが有利な時にはアタリも大きくとれて効果があると思います。
スナップで取り外しが出来るようにするとサイズも大きくなってしまい、飛距離への影響やトラブルも多くなりますのでこの形にしています。
スローサビキ用ジェットタイプ 遊動【Y】天秤
上とこのタイプの天秤では、釣り方に少しコツが必要になります。
投入後サビキを開始したら、出来るだけテンションを0に近づくようにしなくてはなりません。待ちの状態でラインのテンションを緩めた場合ラインが少し緩む状態でスローサビキと若干の待ちを繰り返してアタリを拾っていきます。天秤部分がライン化した状態をイメージすれば良いかと思います。
魅力的な特徴として、アタリばかりでなく、キスがブルブルと仕掛けを振り回さなくても針をくわえて泳ぐシロギスの様子がグググと伝わってきます。中・高速サビキでは道糸直結型のため急激な食いがあった場合対応しきれない場合があります。


改造ジェット天秤 ■応用パターンサビキ釣りが泣くになります
オモリの軸はもとの物をカットして使っています。アームはもとの物では太すぎますので、市販ステンレス線0.8〜1ミリの物をカットして使います。
海底をスムーズにさびく事が出来、超高感度になりますが遠投性と空中での安定性(飛行バランス)が多少落ちます。5本針程度でも6色前後は出ますので十分だと思います。
柳島の石積み・茅ヶ崎港では抜群の威力を発揮しています。底の状況がわかりにくい日も頼りになります!


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